〜いなば君の家は何人乗れる?〜




いなば
「ねぇ、まつもと君。」

まつもと「なんだい?いなば君。」

いなば「この前、僕の家を建て替えたんだ。」

まつもと「・・・ピク。」

いなば「前の家も古くなってたし、お金も貯まったからね。」

まつもと「新しい家なんだ・・・。」

いなば「うん、新築だよ。」

まつもと「・・・百人乗っても大丈夫かい?」

いなば「え・・・。」

まつもと「・・・いなば君の新しい家は、百人乗っても大丈夫かい?」

いなば「僕の家はイナバ物置じゃないよ、まつもと君!」

まつもと「それじゃ、どんな物置なんだい?」

いなば「僕の家は物置なんかじゃないよ!」

まつもと「・・・僕の書いた曲がなけりゃ、本当に物置で暮らしてたかもしれないのに。」

いなば「え・・・。」

まつもと「いなば君が新しい家を建てられたのは、誰のお陰なんだい?」

いなば「そ、それは・・・。」

まつもと「君のような人は物置で暮らしていればいいんだ。」

いなば「まつもと君、ひどいや・・・。」

まつもと「まつもとだから、ひどいんだよ。」

いなば「・・・そうか、まつもとはひどいのか・・・」