「Oh,my god! どうしたらいいのかしら?」
「どぉしたんだい、ジェニファー?ずいぶん慌ててるじゃないかぁ」
「あぁ〜、マイケル。晩御飯作ろうと思っても主食となるべきものが見つからないのよぉ!」
「そいつは一大事だ!マイハニィの作るディナーが食べられないだなんて、ボクは世界一の不幸者だぁ!!」
「こうなったらピザを頼むしかないのかしら・・・?」
「それには及ばないよ。ホラ、これを見てごらん」
「あらこれは・・・、『お好み焼き粉』じゃないの!こんなの主食になるの!?」
今回のテーマは「お好み焼き粉」、お好み焼きの素となるモノです。
「お好み焼きなら立派な主食じゃないの」
「でも今回はお好み焼きに入れる具すらないじゃないか」
「あら失礼ね・・・まぁ、ホントに材料が無いわ。卵しかない!」
今回は「お好み焼き」がテーマではなく、「お好み焼き粉」がテーマです。
お好み焼き粉「だけ」でお腹が一杯になるのかチャレンジしてみましょう。
材料:
お好み焼き粉・・・100g
水・・・・・・・・・・・・・100cc
玉子・・・・・・・・・・・1個
ネギ・・・・・・・・・・・気持ち分
ソース・・・・・・・・・お好みの濃さで
「パッケージに『買い物上手』と書いてあるところが泣かせるわね」
「山芋がポイントだぜ」
「この玉子、賞味期限今日までだったのね・・・」
「ヘヘッ、ナイスタイミングだぜ、ハニー」
お好み焼き粉と水と玉子を混ぜます。
奇跡的にネギを発見したので、申し訳程度入れます。
「これって『ネギ焼き』っていうんじゃないかしら、マイケル?」
「カタいことはナシだぜ、ジェニファー。今回の主役はお好み焼き粉じゃないかぁ」
油をひいて温めておいたフライパンで焼きます。
「フライパンに全部流し込んでるけど、作り方のところをよく見たら二枚分って書いてあるわよ、マイケル」
「チイさいことはナシだぜ、ジェニファー。ビッグなことはグレートなんだぜ」
頃合いをはかり、裏返します。
「フライパン一杯に拡がってるから裏返せないわよ、マイケル」
「ヘヘッ、見てなって、ジェニファー」
失敗しました。
「Ouch!失敗したじゃないの、マイケル!!」
「Shit!やっちまったぜ!」
裏面も焼きます。
ソースをかけます。
「見た目はお好み焼きね。そうするとかけるソースは・・・」
「本場のソースでキマリだな」
「管理人の出身地はヒロシマよね。ヒロシマといったらお好み焼きで有名だわ。となるとソースはオタフ・・・」
「勿論コレさっっっ!!」
カープ・お好みソース(通称「カープソース」)
製造者:毛利醸造株式会社(創業明治二年)
「なっ・・・、なんなのこのソース!?突っ込みどころが満載だわ!」
「HaHaHa、すんごいだろ。ヒロシマにしか売っていないソースだぜ」
「ヒロシマだからカープなの?発想が安易すぎるわ!そもそも製造者が毛利って・・・三本の矢!?」
「Cool downだ、ジェニファー。地元じゃ結構愛用してる家庭が多いんだぜ」
「創業明治とあるけど、その時はカープじゃないわよね・・・?」
「オイオイ、カープはWWU以降だぜぇ。詳しくは『広島カープ誕生物語』(作者は『はだしのゲン』と同じ)参照!!」
「そんな本まであるとは・・・恐るべし、ヒロシマ」
完成。
それではいただきます。
「見た目は・・・、まずそうなお好み焼きってカンジね」
「細かいコトはナシだぜ、Let’s eat!」
もぐもぐ。
「具の無いお好み焼き、もしくはネギ焼きね」
「オオゥ、なかなかの腹持ちになりそうだぜ」
「でも途中で飽きそうだわ。ネギがアクセントになってて本当によかったわ。」
「まったくだ。ネギに救われたな」
「マヨネーズがあればもう少しマシだったかもね」
総評:
コレにスープやサラダを加えれば立派な主食と成り得るでしょう。
コレ単品だと味が濃く、ノドが渇きます。下手すれば胸焼けにもなりかねません。
原因としては「カープソース」を選択したことにあると思います。
このソースはオタフクソースよりもさらにまろやかな味、いや、むしろ甘いソースなので、
粉だけで作った今回の料理ではヘヴィな味になってしまったようです。
しかし、ソースを除けば中々の仕上がりで、今回ネギが重要な役割を果たしています。
ジェニファーとマイケルが語っていたように、ネギがあるとないとでは大違いでした。
結構イケる料理となりました。お好み焼き粉の秘めたる力にひれ伏しそうです。
お好み焼き粉だけでも意外とお腹が一杯になるもんだと実感しました。
今回は財政の都合上、単品を食しましたが、
魚料理と共に、肉料理と共に食卓に並べてみては如何でしょうか?
主食がなくてもダイジョウブ!これから用意すればいいのさ!
そう、これはまさしく
「恋のピンチヒッター」!!
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